
経営者・事業者は「かかりつけ行政書士」を持つことをおすすめします
コンプライアンス対応が求められる今の時代、法改正への素早い対応は競合との差別化にもつながります。
こうした変化に柔軟に対応するためには、専門知識を持った行政書士を「かかりつけ行政書士」としてパートナーに迎えることが重要です。行政書士は各種許認可はもちろん、補助金・法改正対応…などの点からビジネスをよりスムーズに加速させることができます。
しかし、行政書士はたくさんいます。2025年2月末時点で全国に約53,000人。きっと街を歩けば「行政書士事務所」の看板をいくつも目にするでしょう。
では、どうやって「かかりつけ行政書士」を選べばいいのでしょうか?
「かかりつけ医」から学ぶ、行政書士の選び方
参考までに、厚生労働省の「上手な医療のかかり方.jp」では、かかりつけ医の選び方として下記のように紹介しています。
- 健康に関することを何でも相談できる
- 話しやすい、説明がわかりやすい、安心できる
- 身近で頼りになる
私は、「かかりつけ行政書士」も同じポイントで選ぶとよいのでは、と考えています。
ポイント1:法律・手続きに関することを何でも相談できる
行政書士は「言われた書類を作るだけの人」ではありません。
クライアントとのコミュニケーションを通じて、現在の状況や将来起こり得るトラブルを把握し、最適な手続きを提案します。
今困っていることを率直に伝えやすい人、相談しやすい人こそ、あなたにとっての良い行政書士なのではないでしょうか。
きちんとコミュニケーションが取れる方であれば、行政書士自身が対応できない内容でも、弁護士や税理士、司法書士など適切な専門家を紹介してくれるはずです。多くの行政書士は、他の士業や専門家と連携しながら業務を行っています。
ポイント2:話しやすい、説明がわかりやすい、安心できる
行政書士には、豊富な知識や経験を持つ先生方がたくさんいます。
しかし、豊富な知識と経験があるからといって必ずしも自分にとって「分かりやすい説明」をしてもらえるとは限りません。専門用語を噛み砕いて納得いくまで説明してくれるか、その場で即答はできなかったとしても後日調べてフォローしてくれるか――こうした姿勢も大切な選択ポイントです。
また、「正しい選択肢ひとつを提示」するのではなく、「選択可能な選択肢をすべて提示し、クライアント自身が理解した上で自分で選択肢を選び取る」ようなサポートであれば、納得感・安心感もあるでしょう。
ポイント3:身近で頼りになる
行政手続きには、地域ごとのローカルルールや独自の条例が関わることも。
そのため、自分がビジネスをしたい地域に詳しい行政書士を選ぶのが安心です。
失敗しないための注意点
注意点1:値段だけで選ばない
行政書士の報酬は自由に設定できますが、「安さ」だけで選ぶと失敗することも多いです。必要書類の補正が何度も入ったり、許可取得まで時間がかかったりするケースもあります。料金だけでなく、対応の丁寧さやコミュニケーションの取りやすさも重視しましょう。
注意点2:初回相談時の印象を大切に
初回相談で「説明が分かりづらい」「話しにくい」と感じた場合、後々のやりとりにも影響するかもしれません。気になることが聞けず、モヤモヤを抱えたままビジネスをするのは気持ちの面でも負担になります。
気になることが聞きやすい雰囲気か、自分に合うかを大切にしましょう。
まとめ
「相談しやすい」「話しやすい」「頼りになる」と感じるポイントは人それぞれです。
ご自身に合った、信頼できる「かかりつけ行政書士」をぜひ見つけてください。
当事務所では、みなさまのお話をじっくり伺い、コミュニケーションから得られた情報をもとに、ビジネスを「縁の下の力持ち」としてサポートしています。お困りごとがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
